ブロードリッジ、トークン化市場向け
常時稼働型デジタル資産インフラ「DLX」を提供開始

トークン化金融のオペレーティングシステムとして、マルチチェーン対応、 スマートコントラクト、24時間365日の取引、 販売・流通、機関投資家向けのワークフローを、 従来型とオンチェーン市場を横断し統合

2026年9月9日

ブロードリッジ・フィナンシャル・ソリューションズ(本社:米国ニューヨーク州、NYSE:BR、以下「ブロードリッジ」)は本日、分散型台帳オーケストレーター(以下「DLX」)の提供開始を発表しました。DLXは、オンチェーンとオフチェーンの業務をつなぐオペレーティングレイヤーを通じて、金融機関がトークン化市場と従来型市場の双方で業務を行えるようにする、エンドツーエンドの完全統合型トークン化およびデジタル資産インフラストラクチャ・プラットフォームです。DLXは、Cantonやその他ネットワークを介して米預託信託決済機構のDTCC Tokenization Serviceへの接続に対応して提供を開始し、今後さらに幅広いユースケースへの展開を予定しています。

ブロードリッジのデジタル・イノベーション部門グローバルヘッドのホラシオ・バラカットは、次のように述べています。

「トークン化は、よりプログラム可能で、相互接続された、常時稼働する金融市場の基盤となりつつあります。DLXは、市場参加者が現在利用している統制、接続性、業務モデルを維持しながら、オンチェーンでの業務へ迅速に移行するための道筋を提供します」

DLXは、ブロードリッジが提供する、担保モビリティおよび証券ファイナンス向けの分散型台帳レポ(以下「DLR」)機能を基盤としています。DLRは、数千件におよぶ取引を通じて1日当たり3,510億ドル超の取引を処理しています。DLXは、ブロードリッジのトークン化インフラを、発行、取引、決済、管理回収、保管、ガバナンス、販売・流通に対応する、より幅広いマルチアセット・プラットフォームへと拡張します。DLXは、トークン化されたワークフローや拡大を続けるパートナーネットワークを、既存の市場システムと接続することで、企業がオンチェーンで業務を運用する際の複雑さを軽減し、債券、株式、ファンド、プライベートマーケット、マネーマーケット商品などの資産クラスを、トークン化、ガバナンス、運用に関する単一の一貫した枠組みの中でサポートします。

トークン化市場のための市場インフラ

DLXは、モジュール型のマルチチェーン・アーキテクチャを通じて、トークン化資産のライフサイクル全体をサポートします。これにより、市場参加者は、自らトークンを発行・流通させたり、他社が発行したトークンの市場に参加したりすることが可能になります。

  • 発行体は、トークン化された金融商品を生成、発行、管理回収、取引、流通させることが可能になります。
  • 銀行および証券会社は、発行、取引、取引調整、決済、管理回収、保管、および市場インフラの業務を接続させることが可能になります。
  • 資産運用会社は、ファンドや投資商品をオンチェーンでトークン化・発行し、ライフサイクル・プロセスを自動化するとともに、機関投資家、仲介業者、ウェルス・マネジメント会社の流通チャネルと接続することが可能になります。
  • 機関投資家は、トークン化ファンド、株式、債券などの金融商品を含む、対象となるトークン化商品にアクセスし、取引を行うことが可能になります。
  • ウェルス・マネジメント会社は、対象となるトークン化商品やオンチェーン市場の機能を、既存のアドバイザリー、プラットフォーム、および顧客サービスモデルに統合することが可能になります。

DLXは、発行体、投資家、仲介業者、資産運用会社、およびウェルス・マネジメント会社の販売・流通チャネルを共通のプラットフォームを通じて接続することで、トークン化資産のライフサイクル全体にわたる分断を抑え、新たな販売・流通モデルへのアクセスを拡大します。

オンチェーン市場と従来型市場を横断する機関投資家向けオーケストレーション

DLXの中核となるのが、トークン化、スマートコントラクト・サービス、取引・執行ワークフロー、決済、帳簿・記録、保管、ウォレット・インフラを統合し、デジタル資産市場、決済ネットワーク、コンプライアンス・プロバイダー、カストディアン、販売・流通チャネル間の接続を実現する、機関投資家向けのオーケストレーション・レイヤーです。これにより、企業は、断片化したオンチェーン・インフラの複雑さを管理することなく、トークン化資産に関する業務を既存の運用モデルに統合することが可能になります。

DLXは、自己保管、第三者保管、およびハイブリッド保管モデルをサポートしており、お客様は自社の事業戦略、リスク管理体制、規制要件に応じて、資産の保有・管理方法を決定することができます。

実証済みの基盤の上に構築

DLXは、ブロードリッジが機関投資家向けの環境でDLRを運用してきた実績に基づいて構築されています。担保モビリティや証券ファイナンスにおける実証済みの大規模なソリューションであるDLRは、分散型台帳技術が実稼働環境において、高価値の機関投資家向け市場活動をどのように支援できるかを示しています。 

DLXは、この実証済みの基盤を単一の市場ユースケースにとどめることなく、トークン化、取引、決済、管理回収、ガバナンス、保管、販売・流通に対応する、より幅広いモジュール型プラットフォームへと拡張します。

ブロードリッジのトークン化ソリューションについて

ブロードリッジは、オンチェーンでの議決権行使およびガバナンス、ポストトレード、ウォレット、カストディを含むデジタル資産向けインフラ、ならびに複数のアセットクラスにわたるデジタル資産機能の拡張を支援しています。ブロードリッジのガバナンス・プラットフォームは、発行体上場モデル、米国外で発行されるシンセティック証券、米国内の第三者トークン化株式を含む、あらゆるトークン化証券モデルに対応しています。これにより、資産の構造や保有形態にかかわらず、投資家が同等の権利と保護を受けられるよう支援しています。

ブロードリッジの分散型台帳レポ(DLR)は、実資産のトークン化決済における世界最大規模の機関投資家向けプラットフォームであり、1日当たり3,510億ドル超のトークン化処理を行っています。DLRは、実際の市場運用を通じて、レポ取引、イントラデイ・レポ取引、担保移転、決済およびサービシングのニーズを支援しています。金融サービス業界でトークン化が勢いを増す中、ブロードリッジは、確立された事業規模、市場に関する重要な知見、そして技術的専門性を活かして、従来型とデジタルという2つのエコシステムにまたがる複雑な事業運営に対応しています。

ブロードリッジについて

ブロードリッジ・フィナンシャル・ソリューションズ(NYSE:BR)は、定評のある専門知識と変革を促進する技術で、お客様や金融サービス業界の業務、革新、成長を支援する世界有数のテクノロジー企業です。お客様の投資、ガバナンス、コミュニケーションを強化することで、オペレーショナル・レジリエンスを高め、業績を向上させ、投資家エクスペリエンスを変革します。

ブロードリッジのテクノロジーやオペレーションのプラットフォーム上では、年間80億件以上のコミュニケーションが処理・生成され、全世界で、トークン化資産および従来の証券を合わせて、1日平均18兆ドル超の取引を支えています。S&P 500®指数構成銘柄であるブロードリッジは、世界28カ国で約1万6,000人の社員を擁しており、「働きがいのある会社(Great Place to Work®)」にも認定されています。

ブロードリッジの詳細については、ウェブサイトをご覧ください:www.broadridge.com/jp